2021.11.17
DSCトークデータサイエンス特別講義
データサイエンス特別講義 第7回(2021年度)
11月17日(水)15:10より、「データサイエンス特別講義 第7回」を開催。
(併催:DSC(データ駆動型サイエンス創造センター)トーク会、 光ナノサイエ ンス特別講義 (マテリアル特別講義))
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日時: 11月17日(水)15:10-16:40
場所: オンライン開催(Webex)
言語: 英語
講師: 津田 宏治 先生(東京大学大学院 新領域創成科学研究科メディカル情 報生命専攻教授)
演題: 材料科学への機械学習応用
概要:
望みの機能を持つ新たな分子・物質を設計することは、科学的・産業的に大きな 意義を持ちます。重要な対象としては、核酸・タンパク質などの生体高分子や、 金属・セラミック・ナノ粒子などの無機物質、創薬で重要な低分子有機化合物な どが挙げられます。ベイズ最適化やモンテカルロ木探索などの人工知能技術を用 いた自動設計は、近年注目を集めていますが、未だ科学界・産業界に浸透してい るとは言えません。本講演では、様々な対象の設計問題が、ブラックボックス最 適化という共通した数理基盤の上で扱えることを指摘します。さらに、データか らの機械学習、膨大な空間を効率的に探索する離散アルゴリズム、物理法則から 物性値を正確に予言する第一原理計算、検証実験の強力な組み合わせにより、 様々な分子・材料設計問題が解けることを示します。具体的には、モンテカルロ 木探索と深層学習による有機化合物設計、積層型熱輻射材料の設計などの適用例 を述べます。また、D-wave量子アニーラの材料設計への応用に関しても紹介します。