Speaker:
金谷重彦(奈良先端大 DSC・データサイエンス部門(兼) 教授)
Bio:
情報科学研究科・計算システムズ生物学研究室にて、2008年より、メタボロームデータ、特に、二次代謝物とそれを生産あるいは保持する生物種の関係を科学文献より収集したデータベースKNApSAcKの構築を進めている。本DBは (http://kanaya.naist.jp/KNApSAcK_Family/)より無償公開し、世界のメタボローム研究者に活用され、Plant Physiologyなどの論文賞を取るなど世界でも高く評価されている。
Title:
Data-intensive science toward ecosystem and healthcare
Abstract:
ゲノム情報解析を目的としたバイオインフォマティクスは、現在、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームを含む生体分子をもととしたシステムバイオロジーへと展開されている。特に、メタボローム研究においては、ケモインフォマティクスを活用とした研究が、バイオインフォマティクスの中にも必要となっている。本講演では、データ駆動型サイエンスの一環として、ヘルスケア、エコロジーに焦点をあてビッグデータバイオロジーとしてバイオインフォマティクスとケモインフォマティクスの活用例を、計算システムズ生物学研究室の研究例と中心に紹介し、データ駆動型サイエンスの展開を検討したい。