Speaker:
船津公人(奈良先端大 DSC・研究ディレクター/東京大学 工学系研究科)
Bio:
目的物性・特性を持つ新規分子・材料開発に相当する「何を作るか」から、それを「どう作るか」、そしてそれを安定した品質で生産するための生産プロセス監視と制御に関わる課題について、ケモインフォマティクス利用による、分子・薬物設計、材料設計(プロセス条件も含む)、構造解析、合成経路設計、化学プラントなどを対象とした監視と制御のためのソフトセンサー開発に取り組んでいる。2004年4月より東京大学工学系研究科教授。2004年~2014年日本化学会情報化学部会長、2011年ストラスブール大学招聘教授。2017年10月より東京大学とのクロスアポイントメントにより奈良先端大DSC・研究ディレクター。
Title:
“Development of Data-driven Chemistry”
Abstract:
目的の物性・特性を持つ新しい分子構造、材料の研究開発、さらにはその生産プロセスの立案およびそのプロセスにおける製品品質維持のためのプロセス監視とその制御のために、第4の科学であるデータ集約型化学にこれまでにない強い期待が寄せられている。目的物性・特性を持つ新規分子・材料開発に相当する「何を作るか」から、それを「どう作るか」、そしてそれを安定した品質で生産するための生産プロセス監視と制御に関わる課題に迅速かつ効果的に対応するには、いまや多くのデータ・情報の積極的活用が不可欠となってきたとの時代の判断がそこにある。このような点に焦点を当ててデータ駆動型化学を展望する。